鶴岡織物工業協同組合は、1951年(昭和26年)創立以来50有余年を通じて庄内・鶴岡という自然と
歴史、文化のアイデンティティの中で製織、精練、染色加工の事業を鋭意継承して参りました。
特にシルクという地域資源を軸に羽前朱子、羽二重を始めとした織物に独特の加工技術を添えて、
それ等の一貫工程を整備して地場産業としての「鶴織」を育成して参りました。
主たる織物には、ダブルクレープ、トリプルジョーゼット、サテンクレープの他シホン、ドビー柄
洋装ネクタイ地、ストライプのスカーフ地などでありますが、素材的には、天然、化合繊との複合繊
維の活用による交織製品への展開にも力を入れています。
併行して、オパール加工、感温プリント等の技術高度化に努め、新プリント柄、新風合の製品を提
案して好評をいただいております。
私共は、これからの国内繊維織物事業は益々きびしい環境の中に置かれると思いますが、流行とい
う言葉に翻弄されることなく、ライフインダストリーとして捉え、人間の健康及び衛生の視点から存
在感のある内容に改革を試みて参り度いと思っております。
今般組合のホームページ開設に当り、事業内容の変革を摸索する為に組合員各社のホームページと
相互にリンクしながら、グローバルな情報交換と発信のネットワークを充実して行きたいものと特に
期待してご挨拶と致します。
理事長 清野 力